先日、近くのハードオフにPC周りのパーツ漁りにいったところ、BMAX B2がありました。2020年ころに販売されたミニPCです。ラズパイ3のスペック要件だとファイルサーバーを作るのが難しく代替品を探していた自分にとってはタイミング良い出会いでした。

5500円なら買いだ!
ハードオフの分類的には赤札で価格は5500円。ジャンクあつかいではないので、普通に動くものという認識でよさそう。
値段に関してはその場で中古の相場を確認しましたが、ジャンクでも5000円台があったりするので、完動品とするならかなり安いと思いました。
スペックは以下
| CPU | CPU Intel Atom® x7-E3950 |
| メモリ | SO-DIMM 8GB |
| GPU | HD Graphics 505 |
| ストレージ | M.2 SATA SSD128GB |
| ワイヤレスネットワーク | RTL8821CE 802.11ac PCIe Wireless Network Adapter |
| ポート | USB 3.0 x 2、USB 2.0 x 2、有線LAN、HDMI x 2 イヤホンジャック |
| 有線LAN | RTL8111/8168/8211/8411 PCI Express Gigabit Ethernet Controller |
今となっては全体的なスペックは正直Raspberry Pi5よりも低いかもしれません。
CPUが当時あまり評判の良くなかったAtomなのですが、個人のファイルサーバー用途なら全然問題ないと思います。
BMAX B2がいいなと思ったところ
USB3.0が2ポートあるので、外付けHDDによる1GbEでのファイルサーバ運用なら1GbEの帯域を最大限使えるものと思います。ラズパイ3だとUSB2.0のうえLANとコントローラーが同じなので帯域が狭いんですよね…。
BMAX B2ではUSBとLANのコントローラーが独立しており、Raspberry Pi 3のようにUSBとLANが同一バスを共有していません。
SoC内部の処理能力は別としても、1GbEでファイルサーバーを運用する限り、このあたりがボトルネックになるような構成ではなさそうです。

ストレージはM.2 SATA SSDで128GBと多くはありませんが、個人的にはLinuxのヘッドレスOSがインストールできれば問題ないのであまり気になりません。Linuxを入れてもおそらくは60GB程度は残ると思います。
後発のBMAXではNVMeに対応したりしてるようですが、B2はエントリーモデルだったからなのか残念ながらNVMeの対応はしてないようです。仮に対応してても10GbE環境でも組まないとファイルサーバー用途では持て余してしまいそう。
テスト起動
BMAX B2はWindows10がプリインストールされている製品で、電源投入すると初期化されたWindows10が特に問題なく起動しました。ハードオフの陳列的にジャンク品分類ではなかったのでトラブルなしに起動できるのはありがたいですね。

Windows11にアップデートできるシステム要件は無いようなので、Winを使いたいならこのまま使い続ける必要があるのですが、自分の用途はデスクトップ用ではなくLinuxをインストールするのでWindowsはさようならになります。
久しぶりに10の画面見ました。なんか懐かしい。そしてさようなら10…。
Ubuntu Serverをインストール
ファイルサーバー用途なのでヘッドレスなLinuxを入れます。ディスプレイはもちろん、キーボードもマウスも繋ぎません。設定後はSSHでアクセスすることにします。
Linuxは勉強中ですが、情報も多いUbuntu Server 24.04.3 LTSをインストールすることにしました。

RufusでisoイメージをUSBメモリに焼いてブータブルメディアにして、BMAXをUSBメモリから起動します。


このBMAXのBIOSではUSB起動を選ぶのではなく、ブータブルなUSBメモリが挿さってるとブートローダーとして認識するといった感じでした。
一旦USBメモリを挿して起動しDelキーでBIOSを出して、認識したUSBメモリ以外のブート(winのブートとかリカバリーブート)をDisableにしてUSBメモリだけにして起動しなおしました。

起動したらメニューからInstall Ubuntu Serverを選び、いくつかの設定をしてインストール開始です。

特にトラブルも無くインストールは数分で終わりました。GUI版じゃないのでインストールが早いですね。

ファイルサーバー構築
先述しましたが、BMAX B2を購入したのはファイルサーバー運用を移行したかったからです。
今まで
- ノートパソコン
- 6TB外付けHDD USB3.0接続
- 1GbE接続
でファイルサーバを運用してきましたが、この6TB外付けHDDをBMAXに付けなおして、BMAXにSambaをインストールしてファイルサーバーを構築しました。

ノートパソコンからBMAXに無事ファイルサーバーを移行が完了。ノートパソコンは多少スペックがあるので、Linuxデスクトップの検証とか、生成AIのテストなどに使おうと思っています。

BMAXはとりあえずはファイルサーバー以外に使う予定はないですが、ファイルサーバーだけだとちょっとスペックがもったいない感じもあるので、何か役目を追加できないか考えたいと思います。
おまけ:BMAXの中身
中身開けてみたのですが、SSDとメモリがありました。メモリ増設とかSSD交換はやり易そうです(たぶんしませんが)

CPUやクーラーも確認したかったのですが、どうも基盤が背面でがっちりと噛んでおり、ネジを外しても外れそうな雰囲気がありませんでした。

結構力を掛けないといけなさそうで、壊してしまいそうなので止めました…。開けると保証が効かなくなるでしょうし、開けることを前提とした作りにしてないのでしょうか?
おまけ:CPU温度の確認
一応冷却経路の状態を確認するため、CPU温度を確認してみることにしました。
sensorsとstress-ngをインストールして設定をしておきます。
sudo apt install lm-sensors stress-ng
sudo sensors-detectCPU温度はアイドルで35~38℃くらいみたいです。結構よさげ。

stress-ngで5分間、4コア全部に負荷をかけてみたところテスト終盤で49℃程度まで上昇しました。60℃くらい行くかな思いましたが、予想に反して冷却経路の劣化はなさそうな気配。
発売から結構経ってる(少なくとも5年程度は経ってるはず)はずなのでグリス等劣化してると思ったのですが、前のオーナーさんが塗りなおしたりしたのかな…?

ファイルサーバー用途なら5分間4コアぶん回し状態は、想定しなくていい負荷状態だとおもうので、通常運用では熱が問題になることは無さそうで安心しました。
まとめ
USB3.0、1GbELANが使えるミニコンピュータを新品で買おうとすると、ラズパイだと4以降になりますが、本体以外のアクセサリも含めると20,000円近くなるんですよね。ラズパイ5だとメモリ量にもよりますが30,000円近くになってきます。
電子工作を行うならラズパイが欲しいところですが、ファイルサーバー用途メインだとそこまでの出費はちょっと躊躇してしまいました。
PCパーツ高騰のせいなのか、現行のミニPCでも1万円台ってのはなかなか無くなってしまいました。
ハードオフでたまにアタリ品に出会うことがありますが、今回はタイミングが良かったかもしれません。これからも定期的にハードオフに通ってアタリ品に出会いたいものだなと思います。


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