普段あまり意識しない部分ですが、CPUはCPUファンで冷却されていますが、CPU表面とCPUファンを密着させるためにCPUグリスが塗られています。
このCPUグリス、経年劣化で固まってしまい冷却能力が落ちることがあります。CPUグリスが原因で温度トラブルを起こすケースもあるとか。
今回は、CPUグリスの劣化について軽めに整理します。
CPUグリスって何のためにある?
CPUグリスは、
- CPU
- CPUクーラー(ヒートシンク)
この 金属同士の隙間を埋める ためのものです。
金属表面はツルツルに見えて、実際は細かい凹凸だらけなので、そのままだと熱がうまく伝わりません。そこでグリスを塗って、熱をクーラー側に逃がしやすくしています。
グリスは大抵はペースト状になっていて、隙間などのギャップを埋める役割をしており、CPUの熱をクーラーのヒートシンクに伝える役目を担っています。
グリスが劣化するとどうなる?
時間が経つと、CPUグリスは
- 乾燥する
- 油分が抜ける
- カチカチに固まる
といった変化を起こします。
実際にどうなってるかというと、こんな感じ。


このCPUグリスは3年以上塗り直しをしていません。ちょっとわかりにくいかもですが、粘性は全くなくなり、粉状の塊になっています。ヒートスプレッダ側も完全に乾いてしまっていました。
こうなると、
- 熱が伝わりにくい
- CPU温度が上がりやすい
- ファンが常時うるさい
という状態になりがちです。自分のPCの場合はそこまでファンがうるさくなってはいなかったですが、ひどい場合は高負荷をかけると即90℃超え なんてこともあるそうです。
何年くらいで固着する?
目安ですが、
- 3〜5年:乾燥が始まる
- 5年以上:固着している可能性高め
という感じです。使用環境にもかなり左右されるそうなので1年で劣化固着するようなケースもあるかもしれません。
ノートPCは特に、
- 高温になりやすい
- 分解されにくい
ので、気づいたら完全に劣化し固まっていることも多いです。
年単位つかってるPCなら多かれ少なかれCPUグリスの劣化は進んでいるはずです。
劣化しているかの判断材料
こんな症状が出ていたら要注意です。
- アイドル時でも70℃近い
- 少し負荷をかけただけで90℃超え
- ファンが常に全開
- 負荷が終わると温度が一気に下がる
最後の「急激に下がる」は、熱伝導が不安定 なサインだったりします。
グリス塗り直しの効果
グリスを塗り直すと、
- CPU温度が10〜20℃下がる
- ファン音が明らかに静かになる
- サーマルスロットリングが起きにくくなる
など、体感できる変化が出やすいです。
グリスは値段も様々で高級品ともなると数千円するようなものもありますが、一般的なものなら500~1000円くらいのもので十分使えます。コスパで言うと、PCメンテの中でもかなり優秀な部類だと思います。
塗り直すときの注意点
ざっくりですが、
- 古いグリスは完全に拭き取る
- 無水エタノールがあると楽
- 塗りすぎない(米粒1個分くらい)
- クーラーは均等に締める
このあたりを守れば、大きな失敗はしにくいです。
ノートPCの場合は、分解難易度が高いので無理はしない方が安全です。
正直なところ
CPUグリスの固着は、
- 見えない
- 気づきにくい
- でも影響はデカい
という、ちょっと厄介な存在です。
古いPCを使い続けるなら一度は疑ってみる価値あり です。
以上、CPUグリス固着の話でした。


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